poem susa-art

その日に浮かんだ「詩」を書いて行こうと思います

 

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                          雲の中へ

    あの、あやしい渦を巻いた 雲の上に 行けるのだろうか

    濃いねずみ色の あやしい渦を巻いた雲の中へ行ってみたいような気がする

      あやしいねずみ色の雲の先が 降りてきて

    あの、渦巻きの中心部へ 私を招待してくれないだろうか

      あやしい雲の先端が 階段になっていて

      私は それを登ってゆくのだ

    そのことを想像すると 一瞬、不安になる

    不安な気持ちのまま 広場を歩く

    空を見上げたまま 歩いて行く

   あやしいねずみ色の雲が 形をどんどん変えて行く

   あやしい雲の渦巻きの中から カーテンのようにねずみ色の幕が降りてくる

     私の顔に しずくが落ちてくる

   私は あの渦巻き雲に招待されず 渦巻き雲は 消えてしまった

     どこにもにも見当たらない 渦巻き雲

      一瞬だった

     私の心には 不安だけが残った

     そのまま 歩いて行く 公園の緑をめざして

   緑あふれる公園で 私の不安は消えるだろうか

     あの、あやしい渦巻き雲が消えたように

   わたしの抱えた 小さな不安は消えてくれるだろうか

      公園の緑の力で・・・・